聞き出す力をUPさせるには

美容室を利用するお客様の中には、美容師を指名する基準の中に、「トーク力」を入れている人がいます。
意識していなくてもそうなる人はとても多いもの。
施術中ずっと話しているわけではなくても、ふとした時の会話が面白く、気遣いをしてくれて話しやすい人であれば、また次も頼みたいと思うのは自然な流れだからでしょう。
実際、美容師としての能力のひとつに、「トーク力の高さ」は大きな比重で含まれます。
世の中の職業の中で、トークがうまい職種のトップランカーに、美容師がランクインするも事実なのです。
営業マンの中には、美容師のトーク力を参考にして、営業トークを進める人もいますし、そういった内容を進めるアドバイス書は以外と多いのです。

この場合のトークで、お客様のニーズを把握するという点においては、観察力や美容師としての知識も無論問われています。
ただ世話話をしていればいいというわけではなく、美容師のトークは接客術のひとつですから、普段関わりがないお客様から話題を引き出し、盛り上げていくのはもちろんのこと、ファッションから察した好みや性格、おすすめのヘアスタイルなどを提示していかなければいけません。
その一方で、やはり決め手になるのは「雑談力」なのです。
斎藤孝著の「雑談力があがる話し方」という本がありますが、この「雑談力」を上げたトークこそが、美容師に求められるトーク力と言うこともできるでしょう。

新しい情報には、常にアンテナを張っておくようにしましょう。
テレビのニュースやドラマ、バラエティなどは、様々な方面でお客様へのアプローチの結果になります。
実際にその番組やニュースを見ていない人であっても、そこをきっかけに話題を広げていくことができます。
テレビ以外にも、携帯のニュースサイトや話題サイトなどをチェックするだけでも効果的。
電車内の吊り広告などで気になった見出しがあれば、検索したりメモをしたりしておく習慣をつけるだけで、トレンド情報の入り方は段違いになりますよ。

相槌は表情豊かに、適度なタイミングでいうことも大切です。
それぞれの感覚はあるのでしょうけれど、あまりに相槌の感覚が短いと、真剣に聞いていても「流されている」と感じる人は多いものです。
また、美容師の施術中は、お客様と対面で目を合わせて会話することは少ないものですが、お客様の方からは、鏡ごしに結構美容師の様子は見えているもの。
そんなふとしたとき、話題に合わせた表情を浮かべていると、「ちゃんと会話をしている」という感覚は生まれるものです。
当たり前のことですが、「いつでも接客をしている」という意識だけでも、トークには力が入るものですよ。

あとは、「褒め上手」と「オウム返し」を意識するのも良いです。
相手がいったことを、うまくまとめる必要はありません。
印象的だった部分をオウム返しして、いいなと思ったところを見つけて褒める。
「雑談力」において、会話を進めながら、相手との心理的距離を縮めていくテクニックのひとつです。
自分からあまりたくさん話題を出さないタイプのお客様や、会話はしているけれど、返す言葉が少ないタイプのお客様と、円滑にコミュニケーションをとる場合にも、この方法は使えます。
良いところを褒めて、言葉をオウム返しすることで、話しやすい空気を作っていけるのです。